かたちには理由がある
2023年出版 ハヤカワ新書 秋田 道夫 (著) プロダクトデザイナーが、どのように考えてデザインをしたのか。事例を交えて解説されています。 それで、著者は円筒形や幾何学などを多く用いてデザインをされますが、それらが作りたい形からそうなっているのではなく、様々な条件から導き出された形であることや、それらのプロセスを解説しています。 中でも「絶対音感ならぬ、絶対造形感」について触れられています。美しいだろうと思って考えた造形が、設計者の考える内部構造や仕組みにピタリとはまっていたという話です。 「造形」=形を造る この事に対して今の時代は急速にその力を問われなくなってきていると思います。そんな時代に大切なかたちの話です。